Harbor Cedar Forestの朝は、Eliot Marshが厨房の電気をつける音から始まる。午前6時。外はまだ薄暗く、シダーの梢から朝露が落ちている。ゲストが起き出すのは7時頃が多いが、その1時間前にはすでに卵が割られ、パンが焼かれ始めている。
6時の厨房 ¶
Eliotが最初にすることは、前日の夜に冷蔵庫に入れておいたSkagit Valley産の卵を室温に戻すことだ。冷たい卵をそのまま焼くと、白身と黄身の火の通り方が変わる。小さなことだが、毎朝同じ手順を踏む。次にFinnriver Millの全粒粉で焼いたパンをスライスし、鋳鉄のパンに油を引く。この鋳鉄パンは2013年に購入したもので、今も現役だ。
森が目を覚ます時間 ¶
朝6時半頃、シダーの林の中で鳥が鳴き始める。Pacific Wrenという小さな鳥で、声は大きい。Eliotはその声を聞きながら料理をする。「あの声が聞こえると、今日も始まったと思う」と彼は言う。霧が低く漂う日は、キャビンのデッキから林の中が見えない。そういう朝は特に静かで、音だけが届く。
朝食が変わる理由 ¶
メニューは毎朝少し違う。Port Townsendの朝市で何が出たかによって変わるからだ。6月から9月はベリー類が加わることが多い。10月以降はリンゴとナシ。冬はスモークサーモンが増える。Hood Canal Seafoodから仕入れるサーモンは、その週に水揚げされたものだ。「同じ朝食を出したことは、たぶん一度もない」とEliotは言う。
ゲストが起き出す前の時間 ¶
7時になると、最初のゲストがキャビンから出てくる。Eliotはその頃には食卓の準備を終えて、コーヒーを淹れている。コーヒーはPort Townsendのロースタリー、Aldrich's Coffeeから仕入れたエチオピア産の豆を使っている。ハンドドリップで、1杯ずつ。「急いで飲む必要はないので、ゆっくり淹れる」。その言葉通り、朝食の時間は急かされない。
Harbor Cedar Forestの朝食は、宿泊料金に含まれている。メニューは季節と仕入れで変わる。アレルギーや食の制限は予約確定後のメールで伝えることができる。